64:アキバビギナー

東京生まれの東京育ち。先祖代々東京のスーパー江戸っ子の私
そんな生粋の東京人のクセに、ハイパー機械音痴なセイもあってか
東京の名所『秋葉原』にはほとんど行った事がない。
おそらく自分の意思で秋葉原へ行ったのは
思い出せるのは過去に一回だけ。
まだ秋葉原が電気街だった頃
高校生だった私は、抱き合わせソフト(今では違法)がついてる
割高なスーパーファミコンを買ったのだ。


<買わされたソフト>
ちなみに一緒に行った友人はあまりに理不尽な抱き合わせソフトの為
買うのを断念したのを記憶している。
私は騙されていると分かりつつ買ってしまった
そういう思考回路なのが実に私らしい。
まだ日本が変な景気に踊らされていたあの時代の後半の頃だった。
あれから秋葉原は電気街からパソコン街へそして

そして私。
ちょっとツッパっていた学生時代を経て、ファッション業界に就職し
その世界で独立開業した。
私自身ももちろん進化した。(機械音痴は変わってない)
しかし、秋葉原いやここはやはりアキバと呼ぼう。
アキバの進化はどうやら私とは比較にならないくらいのスピードで
行われたようだ。
今日はそんなお話
その日は午前中から色々と済ませなければいけない仕事があって
ずーっと外にいて、珍しく電車で移動をしていた。
車だと不便な場所が多かったってのもあるんだが、
電車で仕事先を色々回るのは実に久しぶりの事で、
これはこれで新鮮だった。
つか、東京って電車のが便利だ! ( ゚∀゚)キヅクノオセー
予定では夕方までたっぷり時間がかかる予定だったのだが、
仕事の進みが思ったよりも早く、
終わりの目処がついたのが夕方前、私は神谷町にいた。
路線図を見ながらふと秋葉原という文字が目に留まる。
オタクの聖地、流行りはアキバから始まる。
そんな情報は私も持っていた。
ゲームはFFオンラインとベースボールヒーローズくらいしかやらない私。
アニメもきん肉マン世代な訳で、せいぜい分かってドラゴンボール。
最近の物など、ぎりぎり

エヴァンゲリヨン
と

甲殻機動隊
が分かるくらいだ。
(それはもう最近のアニメとは言わないってことはもちろん知っている。)
よしアキバへごーだ! (>Д<)ひゃっほう
『何故急に?』
って聞かれると困っちゃうんだけど、なんでか行きたくなったのだ。
理由の一つは上にも書いたベースボールヒーローズの選手カードが
おそらくアキバにはあるであろうカードショップで買えるかもしれない。
ってそんな思いももちろんあったのだが、
それよりも怖いもの見たさみたいな感情が働いたってのもあったのかもしれない。。。
何故かドキドキしながらアキバに到着。
頭の中ではサンボマスターが歌う電車男の主題歌がグルグル回っている。


リュックしょっている長髪のヤツとかやっぱりいるんだろうか?!
みるからに怪しいヤツや、

挙動不審のヤツが沢山いるのか!?

などと偏見の塊のような私はキョロキョロと周りを観察する。
イヤ多分、この瞬間一番怪しいのは私だ。(゚▽゚*)マチガイナイ!
自分が思ったより全然普通の街のアキバは駅前も普通に賑やかだ。
大きなデパートなんかもある。


「ほー そんなに昔と変わらないぢゃ無いか」
そんな風に思い始めてきた私は、寂しい方へ寂しい方へ
あんまり賑やかじゃない方へとあえて足を向けてみた。
そこへ、
こ、コレが噂に聞くフィギアショップか!!
私が今まで体感した事のないすげーオーラを放っていやがる
そんなお店を発見した。
っく!これは凄いプレッシャーだ!ヽ(´Д`;)ノアゥア…
と、入るか入らざるべきか、そのお店の前を何度もウロウロして
一人でその店の存在感と格闘していると
(もちろん十分アヤシく見えたと思う)
スーツを着た普通の会社員っぽい人が普通にお店に入っていく。
それを見た私は、「なーんだ別に普通の顔して入っていけばイインジャン」
と
また一人で納得して足を踏み入れる。
【何かを超えた気がした。】
確かに入っちゃえばなんてことはない。ふつー?のお店だ
ただ扱っている商品が、今まで見たことのないものだっただけ。
凄いなぁって素直に思った。
値段もそうだが、その繊細な仕事っっぷりと
現実を超えたスタイルの女の子のフィギア。
そしてポーズ(画像は載せぬ)
これをイイって言う人の気持ちをちょっとだけ理解できた。。。
そしてまた一つ何かを超えた気がした。。。
自分の中で納得したら、
もう私の足はよりマニアックなお店へ向かってた。
(中略)
相変わらず好きなレトロゲーム(ファミコンより以前のもの)
のお店を見つけてしまい、軽く興奮しつつも
購入したい気持ちをなんとか抑えウィンドウショピングに止める

↑ さらにレトロゲームを遊べるお店を見つけた。
コンピューターグラフィックの発達した現代っ子達は
このドット感丸出しな画面にあまり興味がないのか、そこは空いていて
しばらーく遊んでいた。(1ゲーム100円、いくら使っただろうか。。)
勢いでファミコンのソフトを一本購入。


これ年末の納会でやろう。
その後、同人誌を扱うお店やパソコンのジャンク品を置くお店
アダルト系のお店などを行脚して、アキバを堪能した。
た、 たのしい・・。
なにを今さらってアキバをよく知る人間から見たら思うかもしれないが
何と言っても私は20年とまでは行かないけど、
かなりの長い期間、アキバから遠ざかっていたのもあって
その衝撃はかなりのものだった訳だ。
いやぁアキバって面白いぞ! 新しい発見だった。来て良かった
結局メイド喫茶には入れなかった。 というか興味が湧かなかったんだが
もしかしたら、足を運ぶうちに入りたくなるのだろうか?
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