356:感じる違和感

今、以前頓挫しちゃったとある依頼を、別の会社から申し込まれてます。
今日はそんな所から感じたおはなし。
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最初は電話から始まった今回の件。いつもなら一蹴する事も多い営業の電話なんだけど
内容が以前頓挫したものと近かったもので、じっくり話を聞いてみることになった。
翌日
営業にきた人はかなり熱心な人で、勢いの良さとフットワークの軽さにびっくりさせらつつも私は好感を持てる人物だった。
比較的早い返答を求められる事に若干の戸惑いもありながらも
以前似たような話を別口からもらっているだけに、こちらからの要求も突きつけられるのが私としてはやりやすい。
ただし会社自体が若く(社員も全員若い:急成長はしている)、
彼以外の社員との連携の悪さや、社員ごとの仕事に対する温度差も、少し感じ始めてきた私がいた。
秘書も交えて交渉する事数回。
↑に書いたように、営業に来た人以外の対応に違和感を感じてる私。
元々私のやりたかったジャンルの事なので、本来なら渡りに船。
最初はノリノリで受けるつもりだった仕事なのだが、煮詰めているうちに、
どーーも引っかかる事が多々出てきて、快諾しづらく思えてきてしまった。
私には【せっかく一緒に仕事をするんだったら、お互い気持ち良くやって行きたい】という信念がある。(我慢しなきゃイケナイ時があるのも分かってるヨ)
なんとなく【即答しちゃイカンかなーセンサー】が発動。
即答を避け一回この件を持ち帰り、期限を延ばせるだけ伸ばしてもらい
自分の持っているバックグラウンドと比較調整するにことに。
そこから色々と自分なりに調べ相談しているうちに、
別口もありかなーって道も見えてきて、提示されている条件がそこまで優れているワケじゃないってことも分かって来た。(もちろん悪いワケじゃない)
後ろ髪を引かれつつも、今回頂いたお話はお断りすることになった。
今回の件は残念な結果になったけど、私はこれで良かったと思っている。
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今回の件は方々に相談したり、私にそういう後ろがあるから、思案する選択肢があったワケで
以前頓挫しちゃった時には、その環境(後ろ盾や相談相手)はなかったので、
その時も同じような違和感を感じつつも、無理にでも受けようとしていて
けど結果としてそのチャンスを失った事に私は、当時結構ショックを受けたんだ。
でも
勢いで進めることも時には大事だけど、
【違和感を感じたなら押されても止まる勇気】って必要なんだと今の私は理解している。
今はあの時、無理に進めなくて良かったんだと確信している。
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今回依頼をしてきた彼らは、私に断わられることで一つ仕事を失ったことになる。
この先彼らもこういう部分で悩むんだろうなぁって思ったりした。
それはかつての私が、自分よりも大人の人と仕事をした時に感じたモノ。
「なんでこんなにイイ話なのに、乗ってこないんだ?」
「このタイミングでオッケーくれれば、万事上手く進むのに!」
でもこれは【彼ら(依頼者)が考えるお互いWinwinの構造】であって
私は(お客)そこまで美味しいWinであるとは感じてない。
これはきっと自分の目線の違う、キャリアの違う人たちと話を詰めた時に感じる乖離なんだろう。
自分達の価値観と違うところに価値を見出す人もいるって事。
世の中そういうことの方が多いって、気が付けるのは
もっともっと大人になってからなんだろうな。
彼らを見て、あの時より少しだけ大人になった私はそう感じた。
今日はこんなお話でした。

追伸:今回の話は、もうちょっと形になったらキチンと報告するつもりだけど
ともあれ、別の形でこの仕事を進めようと思いますので
その時が近くなったらまた報告させていただきますね!

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