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71:海底調査団


海底調査団に加わった私。


ディズニーシーの「海底2万マイル」
のアトラクションみたいな乗り物に乗って

diveSuit072808_2.jpg ←こんなの


2万マイルとはいかないまでも、かなりの深い海溝へ潜る。

2年ぶりの今回の調査は、
その時設置した機械のメンテも兼ねての作業だ。
隊員は私を含めて3人、
隊長と実際にボンベをつけ作業する隊員、それと私だ。

隊長は2年前の調査で経験済みだが、
私と作業員の二人は初めての経験となる。


作業は順調に進む。

退屈しかけていたその時、



ん? あれはなんだ・・


私の目の端に赤子のような物体が引っ掛かった。



「隊長!今の気がつきましたか?」


私の問いに「気がついた」と言う隊長、
驚いた事に、2年前の調査との時も同じものを見たのだと言う。

隊長は2年前、赤子のようにみえた『ソレ』を恐れ
触れないように見なかった事にして報告をしなかったらしい。


赤子のように見える『ソレ』は岩の上に座って抱っこをねだるような
ポーズでゆらゆら揺れていた。


あれが本当に赤子だとすると、こんな深海に存在すること自体がおかしい・・・


そんな事は考えなくても分かる。 だが揺れている『ソレ』
仮に溺死体と言うにはびっくりするくらい、人間の容を整えているように見えた。
さらに2年前もそこに居たのであれば、人間であろうはずがない。



作業員に今やっている作業を止め、『ソレ』を取ってくるように隊長が指示する。
恐る恐る『ソレ』に近づく作業員。

手を伸ばし、それに触れる。


数十分後、それが機内に運び込まれた。



なんと『ソレ』は驚いた事に本物の赤子であった。
身体の線は細いけど、確実に呼吸している。


なぜ? 何者なんだ?この子は!?


抱きかかえると、生気を取り戻したかのようにみるみる
人間っぽくなっていく。


なぜ2年間も海底にいれたのか? 現実では考えられない事態に
機内の3人はパニックになる。

困惑する3人をよそに簡易ベットで眠るその赤子。

私達はこの状況をどう報告するかで緊急会議をはじめた。
実際に目にした人間以外、到底信じてもらえる話ではないだろう。



本当に嘘のような話だ。 

だがこの子が悪い存在には決して見えない。
ここでサルベージした人間とは思えないような、
神秘的な思いにすらなる。


話し合いの末、隊長の出した結論は

ここに置いて行く事だった。


得体が知れなさすぎる『ソレ』を持って帰るわけにはいかない。
もしかしたら、ここから動かしちゃいけないモノなのかもしれない。
さらに誰にもその先の責任がとれない。と言うのが主な理由だった。


この子はもう2度と深海の中では呼吸ができないような気がした。
この子は引き上げられることをずっと望んでいたのだとも思った。



きっと隊長も作業員も同じ思いだろう。
みんなもう一度深海に置いて行くことなど望んでないのだ。


私は、

連れて帰ることを願い出た。


『深海には誰もいなかった(当たり前の話だが)
私が勝手に自分の子供を機内に連れ込んだけの事。
最初から何もなかった。この子は私の子であると』


水上へ戻る機内
誰も口を開かなかった。


2年前隊長がみた時と同じ状態だったのであれば
なぜこの子はまったく歳をとっていない事が不思議だった。

いやそんな事より、そもそも深海でボンベなど何もつけずに
そこに座っているということからして現実離れしてる訳だから・・

いやいや、それどころか全てがおかしい
理解できることなど一つもない。


納得など出来るわけない、理解の範疇を超えた話だ。
だけど、ただこの子をこれからどう育てるかで頭がいっぱいだった。


地上に上がる間際、最後に考えたのは
この子は何年間あそこで私たちを待っていたのだろうか?
と、言う事だった。



その子はその後順調に成長をとげた。
順調と言うのは正しくない。人の数倍の速度で成長をはじめたのだ。
まるで何年も深海で0歳児のままだった期間を埋めるように、

引き揚げた直後からハイハイをはじめ
しばらくすると園児とまざってお遊戯をするようになった。

私のエレクトーンでアンパンマンマーチを弾けるようになり、
1か所間違えて照れくさそうに私を見て笑った。


もう中学生くらいにまで成長したのだろうか?
身体だけでなく、きちんと脳の成長もしているのが驚きだ。

それよりも、これを全て当たり前のように受け入れている自分が不思議でならない。


でもきっとこの子の急成長はそろそろ止まる。
なぜかそういう確信がある。
それからは、他の子達と一緒に同じように成長するのだろうか?

それはまだ分からない。





と、ここで目が覚めた。
壮大な夢オチで恐縮なんだが、
起きた時のインパクトはかなりつよかった。
なんでこんな夢を見たのか皆目見当がつかない。

ちなみに私に子供が生まれるとかそういった予定は一切ない。


この夢を見たのは水曜日の朝。
夢と言うのは、起きたら漠然としか覚えていないのが普通で
面白かった、悲しかったというのは覚えていても
具体的な内容を人に伝えたりはなかなかできないもの。

仮にその日は覚えていたとしても、三日後の今日まで
こんなに鮮明に覚えていたりするものじゃ絶対にない。

そのゆらゆら揺れている様子であるだとか、
抱いた肌の感触とか、今でもしっかりと思い起こせる。

なんなんだろう?夢に詳しい人いたら情報プリーズ!


他にも似たような経験した人っているのかな?
何度も同じ夢を見るってのは、結構聞くんだけど。
たった一回の夢でこんなに鮮明かつ長持ちなのは初めてだ!
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プロフィール

仲野 蓮

Author:仲野 蓮
千代田線赤坂駅徒歩0分の美容室ティアマットTiamat)の社長であり、トップスタイリストでもある蓮(ハスではない、レンと読む)は、「ちょっとした」文でさえとっても長いのが特徴です。プロフィールはこちら

コラム:ティアマット社長 蓮が美容業界を語る こちらもよろしくお願いします。


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